代表メッセージ

私たちの願い

私たちにダイヤモンドの製作をご依頼させる方は、大切な人を亡くし、その人が居なくなってしまったという自分ではどうしようもない事実や、自らの悲しみ、そして大きく変わってしまった自分の生活に戸惑い、悲しんでいます。

メモリアル・ダイヤモンドを依頼される方は様々です。若く夫を亡くした女性、思いがけず早く親を亡くした子供、そして子供を亡くしたお母さん…。大切な人を亡くした直後の方もいれば、数年たち、その死と少しずつ上手く付き合っていくことが出来るようになった時期の方もいらっしゃいます。

ご依頼者の方と故人様の、出会いと別れのお話を全て知る事はなかなかできませんが、皆様、故人の最後の物質的な存在の証であるご遺骨が、スイスで美しいダイヤモンドに生まれ変わって帰って来て、これからもずっと一緒にいてくれる事に、大きな期待をされています。私達も、ご依頼者の皆さんが、故人とのつながりを少しでも強く、色鮮やかに感じて頂けるようお手伝いしていきたいと思っています。
その気持ちにお答えする一つの方法が、出来るだけ自然なダイヤモンドをお届けする事です。私たちのダイヤモンドは、故人様を出来るだけそのままの形で遺したいという気持ちから、ご遺骨の量さえ確保できればご遺骨中の成分のみで製作しています。また、ダイヤモンドは青系の色の濃淡で出来上がりますが、これも着色ではなく、ご遺骨中の成分で色がついているという自然な色合いです。どんな色に出来上がっても、それは亡くなった方が世界でただ一つの人であったように、世界でただ一つの色味と感じられる事と思います。

もう一つ、私たちがさらに大切に思って居るのが、ご依頼者様に私たちのサービスを信頼していただく事です。本当に大切なものをお預かりして製作させていただくわけですから、その取扱いや、製作プロセスに間違いがないことはもちろん、故人に敬意を払っていることをご理解いただけるよう努力をしています。そして、私たちは、常にオープンで透明なサービスである事を心がけています。遠いスイスの地でのことにはなりますが、私たちの製造現場は一般の方、ご遺族に公開されており、また、説明に当たっては正直に、隠すことない情報をご提供しています。

また、「ここ数年はご遺骨をすべて使用してダイヤモンドを製作したい」というご依頼が増えています。少子化が進み、また人の移動も大きくなり、従来型のお墓を長期に維持管理していく事が難しいと考えているご家族が増えています。美しく、持ち運びが容易で、複数個製作することも出来るという事で、メモリアル・ダイヤモンドを新しい故人のシンボル=お墓の代わり、と考えるご家族です。すべてのご遺骨を使用して製作することで従来型のお墓が不要になる、これを「ダイヤモンド葬🄬」と呼んでいます。

このサービスが、少しずつでも多くの人に知られ、大切な方の死を受け止めるための小さな支えになってもらえれば、また、ご家族にとって満足のいく故人の一部の遺し方になってくれれば。それが私たちの願いです。

アルゴダンザ・ジャパン
代表取締役
法月雅喜